英文契約書の用語

英文契約書の用語(単語編)co-cu(No.16)

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英文契約書翻訳に携わる中で、経験上、よく目にしたり、よく使われたり、または知っておいて損はないと思われる単語と用語について、契約書翻訳の観点から簡単な例文を作成してその用例(一部ですが)を見てみます。今回は、「credit」、「damage」等について簡単な例文を作成してみました。なを、また、ここに掲載していない単語・用語も数多くあります。

corresponding amount 対等額
corresponding day 応当日
corroborative evidence 補強証拠、傍証
corrupt public morals 風俗を乱す
corruption 腐敗、汚職
cosigner 共同署名者
cost 費用

cost of an action(訴訟費用)、
cost of the trial(訴訟費用)

CO・successor 共同相続人
CO・successor who received gift 特別受益者
counsel 弁護士、法律顧問
counsellor 弁護士、参事官
count 数える、あてにする、訴因
counter offer 反対申込み、カウンターオファー
counterargument 反論
counterclaim 反対請求、反訴
counterevidence 反証
counterfeit 偽造品、模造晶
counterfeit money にせ金
counterfeit of a currency 通貨偽造
countermeasure 対策、対案
counterpart 副本
counter-performance 反対給付
country governed by law 法治国家
court 裁判所
court appointed 国選弁護人
court of appeals 米国の上訴裁判所、英国の控訴裁判所
court of equity エクイティ裁判所
court of impeachment 弾劾裁判所
court of the first instance 第一審の裁判所
court of the original instance 原裁判所
court precedent 判例
covenant 契約、捺印契約
cram down クラムダウン、破産者保護、破産債務圧縮
creation of property rights 物権の設定
creation of rights 権利の設定
credibility of evidence 証拠の信用性
credit 債権、信用、信用貸し、貸方

credit to the capital(資本への組入れ)

creditについては、以前にブログ「英文契約書の用語、構文(その13)「CreditとLoan」でとりあげています。

ここでは、前回とりあげなかった「Credit」用法の一例として、credit $  to(ドルを~の口座に入金する)という表現-つまり、お金を相手方に支払うという意味-の例文を作成してみました。

「Credit」の用法について

Party A shall credit Party B the payments due to Party A from Party B for the services.

「甲は、サービスに関して乙が甲に対して支払うべき未払いの支払いを乙に支払う。」

これらの例でも、何となくあやふやな気がします。最近、Twitterなどでたまに見かける一例をあげてみます。 All pictures are credited to their respective owners.(すべての写真(の権利)は、各所有者に帰属します。
辞書を見ると「credit to」は多くの場合、「貸し方に記入する」となっていますが、この場合、「自分のTwitterのサイトに載せているすべての写真は、それぞれの所有者にあります。」とすれば分かりやすいのでは。

creditor 債権者、creditor beneficiary(受益債権者)
crime・constituting condition 犯罪構成要件
crime 犯罪
criminal 犯人、criminal act(犯罪行為)、criminal action(刑事訴訟)、(公訴)criminal case(刑事事件)、criminal compensation (刑事補償)、criminal disposition(刑事処分)、criminal proceedings(刑事訴訟)、criminal prosecution(刑事訴追)、criminal responsibility(刑事責任、責任能力)

cf. 民事(civil affairs)、民事事件(civil case)、民事訴訟(civil action、civil litigation)、民事責任(civil liability、civil responsibility)

cross examination 反対尋問、交互尋問
cross-action 反訴
culpa 過失、negligence(過失)
culpability 責任、非難できない行為
culpable 有責の
curator 保佐人
custodian 管理者
custody 監護権、保管
custom 慣習、慣習法、custom duty(関税)
customary 常習的な
customary law 慣習法
customs 関税、税関、customs declaration (税関申告書)、customs duty (関税)
damage 損失、damage to credit(信用毀損)、damages(損害賠償、損害賠償額)、損害賠償(indemnity、compensation for damage、compensation for loss, indemnification for damage)、restitution(賠償)、Indemnification(保障、免責、賠償、補償、保障金)punitive damages(懲罰的損害賠償金)、liability for damages(損害賠償責任)、indemnifier(損害補償者)

上記は、損害賠償に関する用語の幾つかの例ですが、損害賠償に関する用語は、様々に表記されます。

「damage」について

上記の意味を持つ単語ですが、損害賠償に関する記述として「damages」として

用いられます。

損害賠償に関する簡単な例文を作ってみました。

The Contractor acknowledges that monetary damages may not be a sufficient remedy for unauthorized disclosure of Confidential Information

「請負業者は、損害賠償金が、機密情報の不法開示に対して、十分な救済となり得ないことを承認する」

「credit」、「damage」とも重要な単語です。ここで触れたほかにも、多くの用例があります。これらの単語についてより正確に知る必要がある場合、辞書や専門書をご覧ください。

参考図書
法律用語辞典(有斐閣)
英和大辞典(研究社)
コンパクト六法(岩波書店)
Trend (小学館)
Oxford Dictionary of English他

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