いつもは、英文契約書の単語・用語等についての記事ですが、今回は、たまたま耳にした1980年代の歌-Ricky Martinの最大のヒット曲であるLivin La Vida Loca(リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ-クレイジーな生活を送っている)(初めて聞いたのですが)-について、耳に残ったフレーズについて少し書いてみます。
「Gotta gotta」の意味とは?
この曲は、upside, inside out(さかさま、裏表反対の意)she’s livin’ la vida loca(メチャクチャな生活を送ってる!)という軽快な歌詞の後、曲の最後になってGotta gotta Livin La Vida Locaで終わります。この「Gotta gotta」は、日本人が聞くと、多くの場合、ガタガタとかガッラガッラと聞こえるようです。ところで、このGotta gottaとはどういう意味でしょうか?
「Gotta」は何の略?
少し文法的な説明になりますが、“gotta”は、省略表現「gotta」(have got to)の短縮形で、「〜しなければいけない」という意味です。これは、省略した表現であり、いわゆるスラングです。
また、これは洋画や洋楽で頻繁に使われる表現です。日常でも、「I gotta go.」(行かなくちゃ。)などと言うことがあります。そこで、この歌の歌詞に絡めて「gotta」を説明していきたいと思います。
「Gotta」の省略の仕組み
では、この「gotta」って何の略でしょう。答えは、「have got to(~しなければならない)」です。
英語を勉強しても、教科書には、このような使い方・略し方は教えてくれませんね。
日本語で考えてみても、話し言葉と教科書に載っている言葉・書き言葉は違っています。
「~しなければなりません」は、「~しなくっちゃ」になるようなものです。
英語でもネイティブが使う言葉は教科書では教えていません。
「Gotta」の使用例
それでは、「gotta」についての例文をいくつか列記してみます。
- So you gotta do what’s right. (とにかく正しいことすることだね。)
- You’ve gotta have a little more passion. (もっと情熱を持たなきゃだめだよ。)
- I don’t feel better. I gotta go to the hospital. (気分が良くないから、私は病院に行かなくちゃ。)
なぜ「gotta」になるのか?
日本語の場合で考えてみると、独立した一音一音で構成され、語と語をつなげて発音することができないため、「どうも、ありがとうございます」の場合、段々、端折られて「どうも、ありがとう」から「どうも」または「ありがとう」になりました。将来的には、「どっ」だけになってしまうのではないのでしょうか(あくまでも私見です)。実際、「どっも」なんていうのもあります。最後には、「ドッ」になるのでしょうか?(これも私見です-実際のところは専門書等を参照してください。)
ネイティブスピーカーは、「have got to(~ブ ゴット トゥ)」「got to(ゴット トゥ)」 と毎回話しているうちに、「どっも」のように「ゴッド トゥ → ゴッタ」「ゴッタ」と省略して語と語をつなげて発音していくようになりました。
「Gotta」を使う際の注意点
こうなってしまうと、「gotta」は非常にカジュアルで、友達や親しい人の間のくだけた表現であるため、フォーマルな場所では使わないようにしているようです。この表現を使う場合、使う場所や状況には気をつけた方がよいでしょう。
まとめ:「Gotta gotta Livin’ La Vida Loca」の意味
最後に、「Gotta gotta Livin La Vida Loca」は、クレイジーな生活を送らなきゃ、クレイジーな生活をお勧めするような意味になります。
今回は、冒頭に述べたように、息抜きもかねてちょっと気になったことを書いてみました。
今後共、弊社のブログ「英文契約書の単語と用語」をよろしくお願いします。
参考図書:
研究社新英和辞典(研究社)他