英文契約書の用語(単語編)(No.6)ar-au

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英文契約書翻訳に携わる中で、経験上、よく目にしたり、よく使われたり、または知っておいて損はないと思われる単語と用語について、契約書翻訳の観点から簡単な例文を作成してその用例(一部ですが)を見てみます。すべてを網羅する予定はなく、また、「単語」の範囲も、主に、いわゆる民事で使用されるものとしました。

article

「条項、条款、年季契約、物品、物件、品物、品目」等、さまざまな意味で使われます。

例:Article 1 (第1条)。「物品」という有体物の意味でも多く使われます。なお、有体物でも不動産などは「Property」を使うようです。

*「articles of association」、「articles of incorporation」、 「articles of organization」、 「certificate of incorporation」等として会社の「定款」を表します。

 *英文契約書の用語(単語編)(No.5) ar – ar 参照

artificial person

「法人」法人を表すものとしては、このほかに「Juridical Person」、「corporation body」、「corporation」等があります。cf. 「natural person」自然人

as is

「現状のまま」、「現状あり姿」、「現品で」、

「on an as is basis」等として、例えば、売買契約等で、売買の対象物を、契約時に存在しているそのままの状態で販売先に引き渡す場合に使用します。

The Article is provided on an as is basis.

as promptly as possible

「できる限り速やかに」、「可及的に速やかに」、同様な意味を表す熟語として、「as soon as practicable」、「as quickly as possible」、「as expeditiously as practicable」等があります。

assertion

主張

assess

税金などを課する

assessed valuation

課税標準額,固定資産税評価額

assessment

査定,評価,査定額評価

asset

資産、財産、通常は、「assets」assets and liabilities(資産と負債)

assign

「譲渡する」、「選任する」、「割り当てる」、「指定する」等。「譲渡する」の意味では、「Transfer」を使用することもあります。いずれも動詞ですが、名詞として「譲受人」の意味で使われます。なを、「譲受人」は、その他下記参照。

一例として、以下に作成した例文のように使われます。

Neither Party shall have the right to assign its rights and obligations under this Agreement without the prior written consent of the other Party.(いずれの「当事者」も、相手方の事前の書面による承諾なしに、本契約に基づくその権利と義務を譲渡する権利を有しない。)

assignee

「譲受人」、「被譲渡人」「(破産)管財人」、「代理人」なを、「譲渡人」は、assignorまたはtransferor

assignment

「(財産、権利等の)譲渡」assignment of claim(債権譲渡)、assignment of property rights (物権の譲渡)
「譲渡証書」、「契約譲渡制限」、「任命」、「任務」

assignor

「譲渡人」cf. transferor

assistance

ほう助、支援、援助

assistant

補助人 assistant officer(事務官)

association

社団、団体

assumption of mortgage

抵当権の引受け

assumption of the obligation

債務の引き受け

assurance

保証、保険,土地譲渡証書

assure

保証する、請合う

assured

被保険者

attachment

附属物、民事の差押え、別紙、付属文書

attest

証言する,立証する、証明する、副署する

attestation

証拠、証明書、認証

attorney

弁護士、代理人、attorney in fact(代理人)、attorney client privilege(弁護士・依頼者間の秘匿特権)

auction

競売、オークション

 audit 監査

その他「at」で始まる単語の熟語として、「at bar」、「at law」などがあります。今回、説明は、省きます。刑事、保険・証券・金融等で使用される単語、あまり目にすることがない単語等も、省いてあります。

参考図書

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